SUMPRODUCT関数を使用します。
"掛け算の合計"って分かり辛いかもしれませんが、いわゆる"重み付けの合計"のことです!?
1.掛け算の合計を求める
2.抽出したデータの掛け算の合計を求める
3.加重平均を求める
1.掛け算の合計を求める
例えばこんな商品名とその単価、販売数のテーブルがあります。
この販売金額の合計を求めてみましょう。
SUMPRODUCT関数を使わない方法
まず、商品毎に単価と販売数量を掛けて販売金額を求めてから、その合計をSUM関数で求めるのが一般的でしょう。。。
SUMPRODUCT関数を使ってみる
「数式」、「関数ライブラリ」、「数学/三角」から「SUMPRODUCT」を選択します。
「関数の引数」画面で、
配列1:"単価"のセル範囲を指定します。
配列2:"販売数量"のセル範囲を指定します。
セルの数式はこうなります。
すると、一発で販売金額の合計が求められました。
2.抽出したデータの掛け算の合計を求める
次は応用例として、商品区分で抽出した販売金額の合計をもとめてみます。
"菓子"の販売金額を求めてみましょう。
SUMPRODUCT関数の配列1に、
(E3:E15="菓子")*1
と入力します。
これは、それぞれの商品区分が"菓子"かどうかを調べています。
等しい場合は"TRUE"(真)、等しくない場合は"FALSE"(偽)が返ります。
それに1を掛けることで、数値に変換されて"TRUE"の場合は"1"、"FALSE"の場合は"0"の配列になります。
これに、配列2(単価)、配列3(販売数量)を掛けていくので、商品区分が"菓子"以外は"0"になり、"菓子"の場合だけ、合計されることになります。
セルの式はこうなります。
で、菓子の販売金額の合計が求められます。
3.加重平均を求める
さて、この商品の単価と販売数量のデータから販売単価の平均を求めてみましょう。
実は、このようなデータから求める平均のことを「加重平均」と言います。詳しくはこちらをごらんあれ!
平均単価だからと言って、単価だけを普通の平均つまり算術平均(相加平均と言います)をするとこの13品目の単価を足して13で割ってしまうわけですが、それでは間違いです。
平均単価は販売金額の合計を販売数量の合計で割らなければいけません。
ので、"SUMPRODUCT"で求めた販売金額の合計を"SUM"で求めた販売数量の合計で割らなくてはいけません。
式はこうなってます。
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