TRIMMEAN関数を使用します。
Microsoftによると、これを“中間項平均”と呼ぶようです。。
トリム関数についてはコチラの解説をご覧ください。
TRIMMEAN関数を使うと最大値と最小値から一定の範囲のデータを除いた平均値を求めることができます。
ではさっそく。。。
ある検査データがあります。データの数は50個、試しに、平均値、最小値と最大値をAVERAGE関数、MIN関数、MAX関数で求めてみます
「数式」、「その他の関数」、「統計」から「TRIMMEAN」を選択します。
配列:平均を求めるデータの範囲を指定します。
割合:最大値、最小値から取り除くデータの範囲を指定します。
ここでは“0.04”を指定しています。
データの数は50個なので、(50x0.04)÷2=“1” つまり最大値から1つ、最小値から1つ合計2つのデータを除くことになります。つまり、“最小値”と“最大値”を除くことになります。
もし、ここで“0.08”と指定すると(50x0.08)÷2=“2” で、最大値から2つ、最小値から2つの合計4つのデータを除きます。
“0.06”を指定すると(50x0.06)÷2=“1.5”
“0.05”を指定すると(50x0.05)÷2=“1.25”
といずれも、少数が付きます。その場合は切り捨てて“1”にして最小値と最大値が除かれます。
「OK」すると、最小値と最大値を除いた48個のデータの平均値が“52.74”と求められました。
試しに、元データから最小値と最大値を除いた平均値を実際に求めてみましょう。
まず、元データに「フィルター」をかけて「昇順」で並べ替えます。
最小値が一番上、最大値が一番下になるので、それを除いた範囲を“AVERAGE関数”で平均を求めます。
すると、“52.74”となり、“TRIMMEAN関数”で求めた値と一致しました。
この様に、最小値、最大値から一定の範囲のデータを除くことができますが、最小値からだけ、最大値からだけ除くことはできません。必ず最小値、最大値、両方から一定の範囲になってしましいます。このへんをよく理解して使いましょう!
それから、ここでは説明のために「数式」の「関数ライブラリ」から関数を選択しましたが、あらかじめ関数が分かっている場合は式を入力するセルに直接“=TRIMMEAN()”と入力します。
“=T”と入力すると推定機能が働いて“T”で始まる関数が表示されるのでそこから選択することができます。
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