2014年06月15日

CONVERT関数で単位を変換してみた/Excel/エンジニアリング関数

Excelのエンジニアリング関数でいろいろな単位の変換をしてみます。
CONVERT関数を使用します。

長さや、重さとか、いろいろな(物理量の)単位がありますが、それらを換算計算をしなくても一発で単位変換が行えます。
技術者必須の関数です!?
予め用意されている単位から変換が可能です。
20140615_00_CONVERT関数.jpg

例として、大気(身の回りの空気の圧力)の圧力単位の変換を行ってみます。
大気圧=1atm(アトム)を “mmHg”(ミリメートルHg)、“Pa”(パスカル)に変換してみます。
20140615_01.JPG

「数式」「その他の関数」「エンジニアリング」から「CONVERT」を選択します。
20140615_02.JPG

「関数の引数」画面が開きます。
数値:変換する値または値が入力されているセルを指定します(ここでは“1”のセル)
変換前単位:変換前の単位または単位が入力されているセルを指定します(ここでは“atm”のセル)
変換後単位:変換後の単位または単位が入力されているセルを指定します(ここでは“mmHg”のセル)
20140615_03.JPG

「OK」で“atm”から“mmHg”への変換ができました。
同様にパスカル“Pa”に変換します。
20140615_04.JPG

一般的に大気圧の場合はキロパスカル“kPa”が用いられます。
CONVERT関数では単位の接頭辞(キロ:1000とか、ミリ:1/1000とか)も予め用意されている記号を単位の前に付けると変換可能です。
変換後単位を“kPa”にして変換すると、パスカルの1/1000の値で変換できました。
20140615_05.JPG

用意されている単位と接頭辞の一覧です。

重さ
グラム:      "g"
スラグ:      "sg"
ポンド(常衡):   "lbm"
U (原子質量単位): "u"
オンス (常衡):  "ozm"

長さ
メートル:    "m"
法定マイル:   "mi"
海里:      "Nmi"
インチ:     "in"
フィート:    "ft"
ヤード:     "yd"
オングストローム: "ang"
パイカ:     "pica"

時刻
年: "yr"
日: "day"
時: "hr"
分: "mn"
秒: "sec"

圧力
パスカル:   "Pa" (または "p")
気圧:     "atm" (または "at")
ミリメートルHg: "mmHg"


ニュートン:   "N"
ダイン:     "dyn" (または "dy")
ポンド フォース: "lbf"

エネルギー
ジュール:          "J"
エルグ:           "e"
カロリー (物理化学的熱量):  "c"
カロリー (生理学的代謝熱量): "cal"
電子ボルト:         "eV" (または "ev")
馬力時:           "HPh" (または "hh")
ワット時:          "Wh" (または "wh")
フィートポンド:       "flb"
BTU (英国熱量単位):     "BTU" (または "btu")

出力
馬力:  "HP" (または "h")
ワット: "W" (または "w")

磁力
テスラ: "T"
ガウス: "ga"

温度
摂氏:   "C" (または "cel")
華氏:   "F" (または "fah")
絶対温度: "K" (または "kel")

容積
ティースプーン:  "tsp"
テーブルスプーン: "tbs"
オンス:      "oz"
カップ:      "cup"
パイント (米):  "pt" (または "us_pt")
パイント (英):  "uk_pt"
クォート:     "qt"
ガロン:      "gal"

接頭辞
exa   1E+18 "E"
peta   1E+15 "P"
tera   1E+12 "T"
giga   1E+09 "G"
mega   1E+06 "M"
kilo   1E+03 "k"
hecto  1E+02 "h"
dekao  1E+01 "e"
deci   1E-01 "d"
centi  1E-02 "c"
milli  1E-03 "m"
micro  1E-06 "u"
nano   1E-09 "n"
pico   1E-12 "p"
femto  1E-15 "f"
atto   1E-18 "a"

それから、ここでは説明のために「数式」の「関数ライブラリ」から関数を選択しましたが、あらかじめ関数が分かっている場合は式を入力するセルに直接“=CONVERT()”と入力します。
“=C”と入力すると推定機能が働いて“C”で始まる関数が表示されるのでそこから選択することができます。

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posted by haku1569 at 16:21| Excel関数 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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