CONVERT関数を使用します。
長さや、重さとか、いろいろな(物理量の)単位がありますが、それらを換算計算をしなくても一発で単位変換が行えます。
技術者必須の関数です!?
予め用意されている単位から変換が可能です。
例として、大気(身の回りの空気の圧力)の圧力単位の変換を行ってみます。
大気圧=1atm(アトム)を “mmHg”(ミリメートルHg)、“Pa”(パスカル)に変換してみます。
「数式」「その他の関数」「エンジニアリング」から「CONVERT」を選択します。
「関数の引数」画面が開きます。
数値:変換する値または値が入力されているセルを指定します(ここでは“1”のセル)
変換前単位:変換前の単位または単位が入力されているセルを指定します(ここでは“atm”のセル)
変換後単位:変換後の単位または単位が入力されているセルを指定します(ここでは“mmHg”のセル)
「OK」で“atm”から“mmHg”への変換ができました。
同様にパスカル“Pa”に変換します。
一般的に大気圧の場合はキロパスカル“kPa”が用いられます。
CONVERT関数では単位の接頭辞(キロ:1000とか、ミリ:1/1000とか)も予め用意されている記号を単位の前に付けると変換可能です。
変換後単位を“kPa”にして変換すると、パスカルの1/1000の値で変換できました。
用意されている単位と接頭辞の一覧です。
重さ
グラム: "g"
スラグ: "sg"
ポンド(常衡): "lbm"
U (原子質量単位): "u"
オンス (常衡): "ozm"
長さ
メートル: "m"
法定マイル: "mi"
海里: "Nmi"
インチ: "in"
フィート: "ft"
ヤード: "yd"
オングストローム: "ang"
パイカ: "pica"
時刻
年: "yr"
日: "day"
時: "hr"
分: "mn"
秒: "sec"
圧力
パスカル: "Pa" (または "p")
気圧: "atm" (または "at")
ミリメートルHg: "mmHg"
力
ニュートン: "N"
ダイン: "dyn" (または "dy")
ポンド フォース: "lbf"
エネルギー
ジュール: "J"
エルグ: "e"
カロリー (物理化学的熱量): "c"
カロリー (生理学的代謝熱量): "cal"
電子ボルト: "eV" (または "ev")
馬力時: "HPh" (または "hh")
ワット時: "Wh" (または "wh")
フィートポンド: "flb"
BTU (英国熱量単位): "BTU" (または "btu")
出力
馬力: "HP" (または "h")
ワット: "W" (または "w")
磁力
テスラ: "T"
ガウス: "ga"
温度
摂氏: "C" (または "cel")
華氏: "F" (または "fah")
絶対温度: "K" (または "kel")
容積
ティースプーン: "tsp"
テーブルスプーン: "tbs"
オンス: "oz"
カップ: "cup"
パイント (米): "pt" (または "us_pt")
パイント (英): "uk_pt"
クォート: "qt"
ガロン: "gal"
接頭辞
exa 1E+18 "E"
peta 1E+15 "P"
tera 1E+12 "T"
giga 1E+09 "G"
mega 1E+06 "M"
kilo 1E+03 "k"
hecto 1E+02 "h"
dekao 1E+01 "e"
deci 1E-01 "d"
centi 1E-02 "c"
milli 1E-03 "m"
micro 1E-06 "u"
nano 1E-09 "n"
pico 1E-12 "p"
femto 1E-15 "f"
atto 1E-18 "a"
それから、ここでは説明のために「数式」の「関数ライブラリ」から関数を選択しましたが、あらかじめ関数が分かっている場合は式を入力するセルに直接“=CONVERT()”と入力します。
“=C”と入力すると推定機能が働いて“C”で始まる関数が表示されるのでそこから選択することができます。
関連ページ
関数一覧(カテゴリ別)
関数一覧(名前別)